
はじめに

調剤薬局事務って具体的にどんな業務をしているの?

前回の記事では1日の流れをお伝えしたけど、今回は各業務をさらに詳しく解説するよ!
前回の記事では、調剤薬局事務の1日の流れをお伝えしました。
今回はその中でも特に重要なメイン業務について、実体験をもとに詳しく解説していきます!
処方箋の受付

処方箋の受付ってどんな感じなの?

処方箋にはいくつか種類があるよ!順番に説明するね。
処方箋の種類
私が勤務していた薬局では主に2種類の処方箋を受け付けていました。
- 紙の処方箋: 患者さんが病院で受け取り、直接薬局に持参するもの
- FAX処方箋: 医療センターなどの大規模病院では、病院内のFAXコーナーから薬局に送信してくれるもの

最近電子処方箋が出てるよね
電子処方箋は受け付けてないの?

私が勤務していた頃はまだ普及していなかったので、受け付けたことはなかったよ。
今は普及が進んでいるので、これから増えていくと思うよ!
処方箋の有効期限切れ
たまに有効期限が切れた処方箋を持ってくる患者さんがいました。
私が所属していた薬局で使用していたPCの受付ソフトでは、処方箋の2次元コードを読み取った場合のみ期限切れの表示が出るので確認できます。
※使用ソフトで違う可能性があるため、注意してください。

有効期限切れの場合はどうするの?

基本的には処方箋を発行した病院に確認を取るよ!
でも、病院が閉まっていた場合が大変なんだよ!
稀に病院が閉まっている時間帯に来局される患者さんがいて、病院に連絡しても留守電になっていることがありました。
その場合は薬局長に相談して対応してもらいました。
連絡が取れない場合は処方できないことを説明する形になりますが、患者さんに申し訳なかったです。
保険証の確認

保険証の確認で気をつけることはあるの?

基本的な確認作業だけど、一つ大変なことがあったよ!
保険証の預かりと返却
保険証は確認できたらすぐに患者さんに返却するよう指導されていました。
患者さんの保険証の紛失防止のためです。
後期高齢者の負担区分が大変だった!

一番苦労したのが後期高齢者の負担区分の確認です。
後期高齢者は基本的に1割負担が多いのですが、高額所得者(現役並み所得者)の場合は3つの区分に分かれています。

どのくらい大変なの?

問題は、その患者さんがどの区分かが保険証に書かれていないことなんだよ!
※区分がはっきりと書かれている保険証もあります。
区分を間違えて入力すると、レセプト請求で返戻(返送)されて戻ってきてしまいます。
そうなると、どこが間違っているかを探す作業が発生するので、できる限り正確に確認することが大切でした。
ジェネリック医薬品の対応

ジェネリック医薬品ってよく聞くけど、薬局での対応はどんな感じ?

患者さんによって希望が全然違うんだよ!
※令和6年10月より先発医薬品を希望する場合は、一部負担金が患者負担になっています。(2026/05/23時点)
ジェネリックでいいという患者さん
「安くなるならジェネリックでいいよ」という患者さんも多くいました。
先発品がいいという患者さん
一方で「高くても絶対に先発品がいい!」という患者さんもいました。

患者さんの希望を尊重することが大切だから、どちらの希望にも対応していたよ。
先発品かジェネリックかは患者さんが決めることなので、無理に勧めることはしない方針でした。
在庫がない薬の対応

処方された薬が在庫にない時はどうするの?

状況によって対応が全然変わるんだよ!
フローチャートで説明するね。


※フローチャートの補足
交渉が成立した場合は、系列店舗または近隣薬局に引き取りに行く対応をしていました。

在庫がない薬の対応って結構複雑なんだね!

そうなんだよ。
患者さんの状況・来局時間・在庫の緊急性など、いろんな条件を考えながら対応する必要があるから、慣れるまでは大変だったよ!
お薬手帳の確認・自社アプリの案内

お薬手帳って薬局でどんな役割があるの?

お薬手帳は患者さんの薬の情報を管理する大事なものだよ!
お薬手帳で確認していたこと
特に重要なのが重複処方の確認です。
複数の病院を受診している患者さんの場合、同じような薬が重複して処方されていないかをお薬手帳で確認していました。
自社アプリの案内
勤務していた薬局では自社のお薬手帳アプリがあり、患者さんに案内していました。
特に高齢者の患者さんには、こんな風に案内していました。

「お薬手帳を忘れた時に持っていないと金額が高くなるので、アプリを入れていたら忘れても金額が高くなりませんよ〜」って伝えていたよ!
ただし自社アプリの場合、他の薬局で受け取った薬のデータは自動で連携されないという制限がありました。
高齢者の患者さんが多い薬局だったので、アプリの案内自体が難しい場面も多かったですね(笑)
集薬(ピッキング)の流れ

集薬ってどうやってやるの?

処方箋を見ながら薬を集める作業だよ!順番に説明するね。
通常の集薬の流れ
1.処方箋を見ながら薬を棚から取り出す
処方箋を見て集薬する。1日の服薬量×処方日数。
2.カプセルや錠剤は必要数を出して輪ゴムでまとめる
薬剤師さんが監査しやすいようにまとめる。

この時、1錠だけのシートを出さないように工夫するよ!
例えば21錠必要なら、
10錠のシート1枚+6錠+5錠のシートで
21錠を輪ゴムで止めて準備します。
3.確認用の専用機械に通して確認する

確認用の機械ってどんなもの?


正しければ「ピンポン!」と音が鳴って、間違っていたら「ブブー」と音が鳴る機械だよ。
この機械があることで、ミスを減らすことができます。
一包化の場合の集薬
1.分包機のカセットに入っていない薬を集める
通常の集薬と一緒のことをする。
2.カセットに入っていない薬をシートから出していく


錠剤の形が似ているものがあるから、間違えて一緒にしないように細心の注意を払うんだよ!
3.分包機を操作して薬をセットし作成する

大変だった集薬
処方日数が多くて薬の種類が多い一包化、さらに半錠カットがある時が特に大変でした。
品質や安全性の面から、前もって準備するということはできないので、時間がかかります。

しかも不思議なことに、大変な処方ほど1番目に来て、その後から来局患者さんが増えるという謎が…(笑)
忙しい時に限って重なるでしょうね…(笑)
電話対応

電話対応はどんな内容が多かったの?

意外と多かったのが営業電話だったよ(笑)
営業で多かったお問い合わせは、不動産系の営業が多かったです(笑)
営業電話の場合は系列薬局なので「本社に連絡してください」と返答していました。
患者さんからの問い合わせで多かったのはこんな内容でした。
- 「〇〇(処方薬名)のお薬って在庫ありますか?」という問い合わせ
- 「そちらの薬局で処方してもらったらいくらでしょうか?」という相談

薬の金額を電話で問い合わせてくる患者さんもいたよ。
できる範囲でお答えしていましたが、保険の種類や区分によって金額が変わるため、正確にお伝えするのが難しい場面もありました。
今回のまとめ
1.処方箋の受付は種類・有効期限・保険証確認など確認事項が多い。
特に後期高齢者保険証の負担区分で現役並み所得者が複雑。
2.在庫がない薬の対応は緊急性・残薬の有無・来局時間によって対応が変わる複雑な業務。
※薬局によって対応が違うことがあります。
3.集薬は確認機械を使いながら正確に行う必要がある。
一包化や半錠カットがある処方は特に正確性とスピード、集中力が必要。

調剤薬局事務はただ薬を渡すだけじゃなくて、患者さんの安全を守るための細かい確認作業がたくさんあるんだよ!
慣れるまでは大変だけど、やりがいのある仕事だと思うよ。

実体験ならではのリアルな話、参考になった!
他にも作業あったら知りたいな〜
次回予告

次回はどんな話をするの?

次は、調剤薬局事務のサブ業務について話すよ!
発注業務やデッドストックの管理など、メイン業務以外にもいろんな仕事があるんだよ。

今回の続きみたいでめちゃくちゃ楽しみ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!m(_ _)m
次の記事もお楽しみくださいませ〜(*´꒳`*)



