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はじめに



辞めたいけど辞められない…。
ぽん太は、10回も辞めてるんだよね?

期間満了も入れて10回だよ。
迷ったときの『ものさし』を、僕なりに持つようになったんだ
ー 仕事を辞めたいのに、辞められない。ー
そんな気持ちを抱えたまま、毎日出勤している人は少なくないと思います。
この記事では、私が辞めた10回の仕事(期間満了で終わった2件を含みます)の経験から、実際に使ってきた判断基準を4つ紹介します。
あくまで私の場合の基準です。
辞めたほうがいい、辞めないほうがいい、と決めつけるつもりはありません。
迷っているあなたが、自分なりの答えを出すための材料になれば嬉しいです。
結論:私の判断基準は4つ

先に結論が知りたいなぁ…どんな基準なの?

僕の基準は、この4つだよ!
- 体や心が、先に限界を知らせていないか
- この先、続けているイメージが持てるか
- 職場の仕組みは、変わりそうか
- プライベートの時間を守れるか
どれも、10回の経験のなかで「辞めてよかった」と思えた場面に当てはまっていたことです。
次の章から、1つずつ、実際に働いた仕事の例と一緒に紹介します。
基準1:体や心が、先に限界を知らせていないか

頭では「まだ頑張れる」と思っていても、体や心が先にサインを出していることがあります。

サインって、例えばどんなこと?

僕の場合は、まず体に出たよ
製造工場:2交代勤務と怪我
新卒で入った製造工場は、2交代勤務で体への負担が大きい職場でした。
そのなかで最終的に怪我をしたことが、辞める理由になりました。
また、2交代勤務が自分に合っていないことも辞めた理由です。
イベントスタッフ:真夏の1日
真夏の暑い中、1日近く外で立ちっぱなしの仕事でした。
足が痛くてたまらず、体力的にきついと感じたことが、そこから離れる一因になりました。

無理すれば続けられたんじゃない?

そうかもしれないね。
でも、怪我や痛みは
『これ以上は無理をしないほうがいい』
っていう合図だと、考えるようになったんだ。
私自身、そのときはあまり体を動かすことに興味がなかったので、体力に自信はありませんでした。
今は健康も兼ねて、気の合う仲間と体育館を借りてバドミントンをしたり、サウナに行って汗を流したりしています。
心の不調も、サインになることがあります
体だけでなく、心にもサインは出ます。
強いストレスが続くと、気分が落ち込む、不安が強くなる、頭痛がする、眠れなくなるなど、心や体に変化が出ることがあります。現れ方には個人差があります。
こうした変化が続いて、仕事や日常生活に支障が出ているなら、我慢を続ける前に、医療機関などへ相談することが大切です。
ただし、病院は、特に心療内科や精神科などでは、予約が必要で、すぐに受診できないことも少なくありません。
1週間後に予約が取れる、といった場合もあります。
つらい時は、早めに電話で空き状況を確認してください。
当日に診てもらえる医療機関を探す場合は、複数の医療機関に問い合わせてみるのも、ひとつの方法です。
病気かどうかを判断できるのは、医師だけです。
この記事で、自分や誰かの状態を判断することはできません。

体の痛みは分かりやすいけど、心のサインは見逃しそう…

だからこそ、『まだ大丈夫』と思い込まないで、一度立ち止まるための基準にしているよ
職場の産業医や相談窓口、かかりつけの医療機関のほかに、電話で相談できる窓口もあります。
こころの健康相談統一ダイヤル
対応する曜日・時間は都道府県で異なります
※こころの健康相談統一ダイヤルは、通話料がかかります。050から始まるIP電話からは、つながりません。
よりそいホットライン
0120-279-338(24時間対応:通話無料)
電話番号や受付時間は変わることがあるため、最新の情報は厚生労働省の相談窓口のページで確認してください。
(出典:厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談窓口)
基準2:この先、続けているイメージが持てるか

今は問題なく働けていても、1年後、3年後にその職場で働いている自分を想像できるか…
これも、私が大事にしてきた基準です。
コンビニ:正社員になれる職場へ
コンビニで働いていたときは、そこで正社員になるつもりはありませんでした。
正社員として働きたい気持ちがあったので、正社員になれる職場に応募しました。
ゲームセンター:評価されても断った理由
働くうちに、契約社員にならないかという打診を、何度か受けるようになりました。
クレーンゲームの設定、ゲーム機器のメンテナンス、ビデオゲーム大会の運営と、幅広く担当していたことを評価してもらえたようです。

評価されてたんだね! なんで断ったの?

1度ゲームセンターで働きたかったから働いてみたけど、将来的に続けるかと言われたらそうでもなかったからね〜
評価されたことは素直に嬉しかったのですが、将来的に別のことをしたい気持ちが強かったからです。
縫製工場:将来性への不安
縫製工場は、納品先の稼働に合わせて、長期連休の時期が決まっていました。そのため、連休がある月は勤務日が減り、収入も減りました。
また、納品先の稼働が止まると、急に工場も稼働停止になり、作業員は帰ってよい、という日もありました。その日の分の給与は、減っていました。
さらに、コロナ禍で仕事が減り、収入が下がりました。
そのころ、上司から収入の話を聞く機会がありました。
役職に就いている上司の話を聞いて、役職の有無にかかわらず、自分の収入はあまり変わらないのかもしれない、と感じました。
あくまで私の受け止め方ですが、この会社で長く働いても、収入が大きく上がるイメージは持てませんでした。
この先も同じ会社で働き続けた自分を考えたとき、将来性に不安を感じ、辞める決心をしました。
評価されていても、条件が悪くなくても、「ここで働く1年後の自分が想像できない」と感じるなら、それは立派な判断材料です。
ただし、疲れているときは、何を考えても暗くなりがちです。
しっかり休んだ日の気持ちでも、同じように感じるかどうか。一度、確かめてみるのがおすすめです。

評価されても、断っていいんだね

うん。自分がどこで働きたいかを決めるのは、自分だからね
基準3:職場の仕組みは、変わりそうか

つらさの原因が、自分の頑張りで変えられることなのか。それとも、職場の仕組みの問題なのか。ここを分けて考えるようにしました。

仕組みの問題って、どういうこと?

自分が頑張っても、人が増えない、体制が変わらない、っていう問題だよ
調剤薬局事務:人員不足が解消されない
調剤薬局事務として働いていたとき、他店舗の人員不足で、自分の店舗から応援に行く機会が増えました。
そのため、一人の負担が増えていきました。
それでも、薬局長は「自分が頑張ればなんとか回せる」と考えていて、いつか人員不足が解消される日まで耐えるつもりのようでした。
このまま業務量が増えていきそうだと感じて、辞めることにしました。
また、会社の方針として残業をすると賞与の査定に響く一方、残業をしなければ月収も増えないという矛盾があったのも理由の一つです。
デイケア:休憩も教育体制もなかった
介護職員として働いたデイケアは、少人数でとにかく忙しい職場でした。
- お昼の休憩時間がなかった
- 残業をしてもサービス残業になる環境だった
- 人手不足を訴えても、上層部と現場で話が噛み合わなかった
- 正職員が入職1年の人ばかりで、教わる体制が整っていなかった
こうした環境が続き、1年弱で辞めました。
実はこの職場は、日勤のみという自分の条件に合っていることを優先して選んでいました。
自分の考えや下調べが足りなかったことを、あとで後悔しました。

条件だけで選ぶと、あとで困ることもあるんだね

うん。だから、職場の仕組みも見るようになったよ
自分が頑張れば変わることなら、続ける価値はあります。でも、人員や体制、方針といった、自分では動かせないところが原因なら、頑張るほど消耗してしまいます。
見分けるときは、次の2つを考えてみてください。
基準4:プライベートの時間を守れるか

仕事は生活の一部です。休みの日や、自分の時間が削られ続けるなら、それも辞めるかどうかを考える大事な材料になります。
カフェ:希望休が取りにくい
カフェチェーンで調理スタッフとして働いたとき、一番ネックになったのが休みの取りにくさでした。
年中無休のお店だったため、ゴールデンウィークなどの連休は、ほかのスタッフも休みたい時期と重なります。
夕方から夜の時間帯は学生のスタッフも多く、希望どおりに休むのは難しい状況でした。

休みが取りにくいのは、地味にきついよね

予定を立てにくいと、休みの日も気が休まらなかったよ
※休める職場もあると思いますし、希望休がなくても大丈夫な人もいると思います。
調剤薬局事務:休日出勤が多かった
薬局事務の職場では、当番医の負担が大きいと感じました。
最寄りの病院が2回に1回の割合で当番医になり、休日に診療を行うため、薬局も休日に開ける必要がありました。私の職場は休日当番の頻度が高く、休日出勤が他の薬局より多かったと思います。
他の薬局から薬剤師の応援が来る場合は、自分の店舗の事務も必ず出勤する決まりでした。

年末年始なんて、一番回数が多くなりやすくて、嫌だったな〜

そりゃあ、長期連休で2日に1回なら多いと感じるね!
プライベートを優先するのは、わがままではない
休みの日に何をしたいか、誰と過ごしたいか、どれだけ休みたいか…
人によって大切にしたいものは違います。
プライベートの時間を守りたいと思うのは、わがままではありません。
自分が長く働き続けるために必要な時間だと、私は考えています。
仕事の時間だけでなく、休みの日の過ごし方も、判断の材料にしてみてください。
辞められない理由との向き合い方


基準はわかったけど、それでも辞められない理由があるんだよね…

うん。わかるよ…その気持ち…
よくある理由を、1つずつ考えてみよう
お金の不安
辞めたあとの生活費が何ヵ月分あるか、まず数字で出してみてください。
漠然とした不安が、具体的な課題に変わります。
私がおすすめしたいのは、辞める前から貯金をして、毎月の固定費を下げておくことです。
家賃、通信費、保険料、サブスクなど、毎月かかるお金が少ないほど、収入のない期間が長引いても、気持ちに余裕を持てます。
もし、再就職先が決まらなくても…
退職後は、国の制度で支えられる場合もあります。
仕事を辞めたあと、一定の条件を満たせば、雇用保険の「基本手当」(いわゆる失業保険)を受け取れる場合があります。
一般的には、離職の日以前の2年間に、雇用保険の被保険者だった期間が通算12ヵ月以上あることが条件です。
体力の不足や心身の状態など、正当な理由のある離職として認められた場合は、離職の日以前の1年間に6ヵ月以上でも対象になることがあります。
(出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」「特定理由離職者の範囲」)
ただし、辞めてすぐに受け取れるわけではありません。
自分の都合で辞めた場合は、申込みをしてから受け取れるまでに、一定の期間(給付制限)があります。
令和7年4月以降に辞めた場合は、原則として1ヵ月です。
過去の離職の回数などによっては、3ヵ月になる場合もあります。
(出典:厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」)
また、受け取るには、ハローワークで求職の申込みをして、すぐに働ける状態であることなどが前提です。
病気やけがなどで、引き続き30日以上働けないときは、働けない日数の分だけ、受け取れる期間を延ばせる制度があります。
延ばせる期間は最長で3年間です。
(出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」)
働けない状態が続く場合は、早めにハローワークへ相談してください。
退職理由が認められるか、いつから受け取れるかは、個別の状況によって変わります。
精神的な理由で辞めた場合でも、使える制度がある場合があります。
ほかの制度も含めて、辞める前にハローワークなどの窓口に相談しておくと安心です。
周りに迷惑をかける罪悪感
「迷惑をかけたくない」と思えるのは、誠実な人の証拠です。
ただ、そのために自分の体や心をすり減らす必要はありません。
引き継ぎをきちんと行い、決められた手順で退職を伝えることが、誠意の示し方になります。
「3年は続けたほうがいい」という言葉
こう言われることはよくありますが、続けるかどうかを決める基準は、年数だけではありません。
ここまで紹介した4つの基準に当てはまるなら、年数にとらわれすぎなくていいと、私は考えています。
次の仕事が見つかるかどうかの不安
私は、退職したあと、次の仕事が見つかるまで、何ヵ月も働いていない期間がありました。
次の仕事はきっと見つかる、と簡単には言えません。
そのため、私がおすすめしたいのは、辞める前に転職活動を始める順番です。
- 在職中に転職活動をして、内定をもらう
- 内定をもらってから、次の勤務先に入る日と、今の勤務先を辞める日を決める
この順番なら、収入が途切れる期間を、できるだけ短くできます。
ただし、心や体がつらくて、転職活動をする余裕がないときもあります。
その場合は、順番にこだわりすぎず、休むことや、医療機関・窓口への相談を優先してください。

理由を整理すると、動けそうな気がしてきた

迷っているときは、頭の中だけで考えず、書き出してみるのがおすすめだよ
辞める前にやっておきたいことチェックリスト
辞めると決めたら、勢いで動く前に、次の項目を確認しておくと安心です。
私は昔、退職を電話だけで伝えてしまい、あとから非常識な辞め方だったと反省した経験があります。
辞めるときの伝え方も、大切な準備のひとつです。
体調がすぐれない場合は、これらの準備より先に、医療機関への相談を優先してください。
予約が必要な場合もあるため、早めに連絡しておくと安心です。
辞めない選択もある

ぽん太は10回も辞めたけど、辞めないほうがいい場合もあるの?

もちろんあるよ!
4つの基準に当てはまらないなら、続けるのも立派な選択だと思う。
たとえば、次のような場合です。
- つらさの原因が、今の仕事そのものではなく、一時的な忙しさや疲れだった。
- 上司や同僚に相談して、仕事の量や担当を見直してもらえそうだった。
- 続けることで、身につけたい経験や資格に近づける。
辞めるのも、続けるのも、自分で選んだなら、どちらも前向きな決断です。
私が10回辞めて感じているのは、辞めることが正解でも、続けることが正解でもない、ということです。
自分の基準で決めたかどうかが、あとから振り返ったときの納得感につながりました。
まとめ
辞めたいのに辞められないとき、私が使ってきた判断基準は、次の4つでした。

ありがとう、ぽん太…
少し考えが整理できたよ

迷ったときの、材料のひとつにしてくれたら嬉しいな!
辞めるか、続けるか…
どちらを選んでも、自分の基準で決めたことなら、きっと前に進めます。
この記事が、そのヒントになれば幸いです。
※この記事は、私が働いた職場での経験をもとにした、個人的な考えです。職場によって環境は異なります。医療や法律などの専門的な助言ではありませんので、参考程度にご覧ください。
参考文献
- ハローワークインターネットサービス「基本手当について」(最終確認日:2026年10月4日)
- ハローワークインターネットサービス「特定理由離職者の範囲」(最終確認日:2026年10月3日)
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談窓口(最終確認日:2026年10月3日)
- 厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」(最終確認日:2026年10月4日)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!m(_ _)m
次の記事もお楽しみくださいませ〜(*´꒳`*)


